「超簡単 お金の運用術」など多数の著書や、個人投資家向けのわかりやすい説明が人気だった、経済評論家で、元楽天証券経済研究所客員研究員の山崎元(やまざき・はじめ)さんが1日、食道がんで死去されました。
このことは、所属の楽天証券のX(旧ツイッター)で伝えられ、
「山崎さんは、楽天証券経済研究所の客員研究員として、長年に渡り正しい資産形成について情報発信してくださいました。心より哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます」とつづられていました。
永年65歳。故人の遺志で通夜や葬儀は行われないとのことです。
経済評論家 山崎元(やまざき・はじめ)氏とは

参照:朝日新聞デジタル
金融業界を渡り歩いたあと、資産運用や転職など幅広い分野で書籍を出したり、メディアに出演し、ポジショントークなしの金融・投資情報を、誰にでもわかる形で世の中に届けてきた、経済評論家の山崎元氏。
2023年2月、昨年から食道がんを患っていることを公表され、余命宣告を受け、その後も、抗がん剤などの治療を進めながら、執筆や講演など精力的に活動を続けていました。
余命宣告を受けた今だから見える人生論、そして、ぶれないお金の哲学について、NewsPicksに余すことなく語った全5回の連載記事からも、考えさせられることが多くありそうです。
参照・引用:NEWS PICKS
山崎元氏ががんで死去!山崎氏の経歴

参照:ダイヤモンド・オンライン
1958年、北海道に生まれる。
北海道出身の山崎さんは、1981年に東京大学経済学部を卒業。
三菱商事や住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)、メリルリンチ証券(現・BofA証券)など12回の転職を経て、2005年に楽天証券経済研究所客員研究員となる。
投資と投資教育のサービス・コンサルティング会社であるマイベンチマーク代表取締役を兼任。
2023年3月に退職され、経済評論家として活動をしていました。
株式投資や資産運用を中心に、多数の原稿執筆をこなす山崎さんの著作は多数あり、
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」
「山崎元のほったらかし投資 世界一やさしい資産運用術」
などが知られています。
山崎元氏の投資信託は?:お金の真実を語り続けた理由とは
山崎元氏は、日本の経済評論家として、お金の運用や経済全般の分析について多くの著書を執筆し、その知識を広く一般の人々に伝える事に力を注いでいました。
彼がお金の真実を語り続けた理由は、以下のような考え方に基づいていると思われます。
山崎氏は、お金の最も価値のある使い道は「経験」であり、良い経験は思い出として長らく効果を発揮すると主張していました。
また、人間の楽しむ能力は年齢に依存するため、適切なときに惜しまずにお金を使うことを推奨しており、「仕事が面白い」ことは、適切にお金を使わない理由にはならないとも述べていたようです。
さらに、金融商品を買う場合、「年間の総支払い手数料が0.5%を超えるものを決して買わない」と心に決めておくことを勧めていました。
これらの考え方は、お金の「増やし方」だけではなく、「使い方」にも焦点を当て、人々が自己責任で真剣に楽しむための知識を提供することを目指してい宝です。
山崎氏の主張は、お金の真実を理解し、それを適切に活用することが人生の幸せにつながるという考えに基づいていたようです。
山崎元氏のコラムは?

山崎氏は、経済や金融についての深い洞察力を持つ経済評論家で、その知識と視点を活かして様々なコラムを執筆していました。そのコラムは、主に以下の3つのウェブサイトで読むことができます。
1.ダイヤモンド・オンライン
「山崎元のマルチスコープ」というコラムでは、旬のニュースをマクロからミクロまで、マルチな視点で解説していました。経済・金融はもちろん、世相・社会問題・事件まで、話題のネタを取り上げていました。
2.トウシル
トウシルでは、山崎氏が自身の癌について語り、その経験から得た教訓や考え方を共有していました。
3.ITmedia ビジネスオンライン
「山崎元の時事日想」というコラムでは、知っておきたい金融・経済のニュースを取り上げていました。
これらのコラムは、山崎氏の深い洞察力と豊富な知識を活かしたもので、経済や金融に関心のある人々にとって非常に有益な情報源となっていたことでしょう。独自の視点から見た時事の解説や、山崎氏自身の経験から得た教訓など、多くの読者にとって価値ある洞察を提供していました。
山崎元氏の功績
山崎氏が他の投資評論家よりも評価されている点は、決して「証券会社の宣伝マン」にならないところでした。
金融商品や金融サービスの儲けのメカニズムをはじめ、その仕掛けの方法や業者の思惑、担当営業マンのインセンティブや技術などを理論的に明らかにしてくれていました。
そんな山崎元氏は、日本の経済評論家として、以下のような功績を挙げています。
資産運用の啓蒙活動をしていた山崎氏は、株式投資や資産運用を中心に、お金にまつわる話を分かりやすく解説し、一般の人々に投資の知識を広める活動を行ってきました。
2005年から楽天証券経済研究所の客員研究員を務め、投資と投資教育のサービス・コンサルティング会社であるマイベンチマークの代表取締役も兼任していました。
また山崎氏は、証券業界における手数料引き下げについて、その重要性を説き、投資家にとっての負担軽減を訴えてきました。
これらの活動を通じて、山崎元氏は投資家の利益を守るための活動を行い、投資の普及と理解を深めることに貢献してきました。山崎氏の功績は、投資家にとって非常に価値のあるものとなっています。
山崎元氏の本は多数!
山崎元氏は、その知識と視点を活かして様々な本を執筆しています。
最新刊は、現在予約受付中の、
2024年2/29発売日「がんと投資は似ていた お金の遺書」(文響社より)
『人生にお金はいくら必要か〔増補改訂版〕』
この本では、人生を送る上で必要なお金の量について考察しています。
『マンガでわかる シンプルで正しいお金の増やし方』
お金の運用についての基本的な知識を、マンガを通じて分かりやすく解説しています。
『全面改訂 ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書)』
インデックス投資について詳しく解説し、その実践方法を提供しています。
他、著書多数。
再発判明で余命宣告は「半年から1年」

2023年3月下旬に再発がわかり、当時は外科手術も終えて、がんが治っている途中のことだったようです。
病院での検査で、多発転移(複数の別の臓器に転移)していることがわかり、そのとき既にステージは4段階中の4だったそうです。余命は、短ければ半年とか1年も覚悟しなければいけない状況だということが判明したそうです。
山崎氏の葬儀は

山崎元氏の訃報に対して、多くの人々から彼を悼む声が上がっています。
公式サイトによると、通夜・葬儀は行わず、近親者のみにて見送られたそうです。
サイトを通じて遺族は「山崎元は1月1日に永眠致しました。ここに謹んでご報告申し上げます。長い間、『ホンネの投資教室』を楽しみに読んで下さいましてありがとうございました。生前に山崎が賜りましたご厚情に、遺族より深く感謝申し上げます。1月5日 妻・山崎薫、妹・山崎由愛」とつづったとのことです。
まとめ

参照:AERA dot.
山崎氏の経済に対する深い洞察力と、その知識を広く一般の人々に伝えるための情熱は、本やコラムなどを通して多くの人々に影響を与え、その貢献は投資家だけでなく、一般の人々にも大きな影響を与え、その死は大きな損失となりました。山崎氏の遺した教えは、これからも多くの人々にとって価値あるものとなるでしょう。
御冥福をお祈りします。